川内原発再稼働についての異議申立て

異議申立てに関する口頭意見陳述会が1月21日(水)に原子力規制庁において行われました.この件についての詳細は,このページの下部,(7)項目にあります.(2015.1.23)

(1)本研究会のメンバー北岡逸人氏(元柏崎市議会議員)を中心にして,川内原発の再稼働をめぐり,11月7日に原子力規制委員会へ異議申立が行われました.
異議申立書の中では,原子力規制委員会は東京電力福島第1原発事故の真相解明をせずに新規制基準の作成と審査を優先したことを指摘しています.さらに,「地震対策で重要な基準地震動の策定や重大事故対策の整備に問題があるのに許可」が行われ,避難計画の必要性を認めながら実効性を確認しない原子力規制委員会は,原子力規制の専門機関として無責任極まりないとして,行政不服審査法に基づき許可を取り消すよう求めています.
異議申立人の募集は短期間であったにもかかわらず,1400名を越える人々が異議申立人となりました.

異議申立書

申し立てでは口頭での意見陳述も求めていています.原子力規制委員会は応じる方針のようですが,申し立ての内容自体については「非公開で審議する」としています.
続報は本サイトで,情報が入り次第公開していきます.

関連サイト

1. IWJ Independent Web Journal
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/204076

2. 毎日新聞 2014/11/12 12:23
川内原発:1400人が異議申し立て
https://archive.today/i0Ukd

3. 日本経済新聞 2014/11/12 21:40
川内原発の再稼働巡る異議申し立て受理 規制委
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H3S_S4A111C1CR8000/

4. NHK 2014/11/12 21:13
再稼働許可 1400人取り消し求め申し立て
http://m.youtube.com/watch?v=aZwGrRgIAJ0

(2)第38回原子力規制委員会 (平成26年11月12日)において異議申立てに関する今後の審議・資料・議事録等を「非公開」とする決定がなされました.この原子力規制委員会の様子を以下のYouTubeのサイトでみることが出来ます.
http://www.youtube.com/watch?v=K2fVHaxcxqI
関係部分を文字起こししたものが以下になります.

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47分01秒~
【市村管理官】
この異議申立てというものは,規制委員会自ら行った処分の適否あるいは当不当というものを自ら審議をするということでございます.そういう性質に鑑みまして,原子力規制委員会議事運営要領7条及び8条(以下参照)の規定に基づいて,この異議申立ての審議及びその資料・議事録を非公開として、後日議事要旨を公開をするということとしたいと考えています.
47分56秒~(括弧内は傍聴者の発言)
【田中委員長】
これについて市村管理官から提案がありましたように,内容が内容ですから,この審査・資料等については非公開で行うということでよろしいでしょうか?(公開にして下さい.なんで非公開なんですか? 公開にして下さい。)えっと,よろしいですね.はい,それじゃ,提案の通りこの審理を進めるにあたっては,資料・議事録を非公開とし後日議事要旨を公開することで進めたいと思います.(私たちはすごい心配しているんですよ,なんで非公開なんですか!? 公開にして下さい.おかしいです!)
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(3)原子力規制委員会の組織理念
http://www.nsr.go.jp/nra/idea.html
では,活動原則の第3項目に透明で開かれた組織と言うことを謳い,「意思決定のプロセスを含め,規制にかかわる情報の開示を徹底する.また,国内外の多様な意見に耳を傾け,孤立と独善を戒める」としています.今回の「異議申立て審議の非公開決定」はこの組織理念に真っ向から反するものです.原子力行政が3.11以前のものと同様なものになることを許してはなりません.

(4)11月18日現在,異議申立ての審議などを非公開としたことについて,行政不服審査法における異議申立ての追加の手続き(書類提出)で,審議(口頭意見陳述会を含む)等の全面公開を求めることを予定しています.

(5)12月18日に原子力規制委員会に対して「異議申立ての審議手続きに関する意見書」と「執行停止の申立書」を提出しました.「異議申立ての審議手続きに関する意見書」は,本件異議申立ての審理等を非公開とする決定の取り消しを求めたものであり,「執行停止の申立書」は,行政不服審査法第48条によって準用される同法第34条第2項の規定により、本件処分(平成26年9月10日.原規規発第1409102号)の執行停止を申し立てたものです.

異議申立ての審議手続きに関する意見書
執行停止の申立書

(6)異議申立てに関する口頭意見陳述会の開催について
川内原子力発電所1・2号炉の設置変更許可に対する異議申立てに関する口頭意見陳述会の開催が以下の通りに行われることになりました.

日時:2015年1月21日(水)15:00~18:15
場所:原子力規制委員会 (東京都港区六本木1丁目9-9 六本木ファーストビル13階) 会議室A
地図:http://tinyurl.com/ndfw27u
議題:川内原子力発電所1・2号炉の設置変更許可に対する異議申立てに関する口頭意見陳述

★ (異議申立人総代)青柳行信 鳥原良子 北岡逸人 から:
*異議申立人の中で出席・傍聴できる方は,
氏名・住所を 
y-aoyagi@r8.dion.ne.jp (青柳行信)まで、ご連絡ください.
*さらに異議申立人の中で意見陳述できる方は,
氏名・住所を 
y-aoyagi@r8.dion.ne.jp(青柳行信)まで、ご連絡ください.

1.出席者名簿を総代で1週間前には作成する関係上,1月13日が締切です.特に関東の方の積極的な出席,よろしく願いいたします.出席・傍聴できるのは異議申立人のみで最大150名です.
2.当日の意見陳述者名の登録及び発言時間配分表を総代で1週間前作成しますので,こちらも1月13日締切でご連絡ください.1人10分程度と考えています.

以上


(7)異議申立てに関する口頭意見陳述会が1月21日(水)に原子力規制庁において行われました.原子力規制庁からは浦野宗一安全規制調整官,中桐裕子管理官補佐(中桐氏はしばしば中座した),大野佳史総括係長が出席し,異議申立人からは意見陳述者と傍聴者合わせて50名程度が出席し,15時から18時15分までの予定で始まりましたが,実際に終了したのは18時30分ころでした.原子力規制庁としては,当日は意見を聞くというだけの会であるということでした.意見陳述を行ったのは以下の15名です.意見陳述内容は,資料が集まり次第,このページにリンクします.

① 鳥原良子氏(薩摩川内市)          15分 
陳述内容
② 浅田正文氏(原発震災被災者)        10分 
陳述内容
③ 有馬良典氏(薩摩川内市)          10分 
陳述内容
④ 佃 昌樹氏(薩摩川内市議)         10分 
陳述内容
⑤ 筒井哲朗氏(原子力市民委員会)       15分 
陳述内容
⑥ 石橋克彦氏(神戸大学名誉教授)       30分 
陳述要旨 スライド
  (休憩)
⑦ 北岡逸人氏(福岡核問題研究会)       20分 
陳述内容とスライド
⑧ 三好永作氏(福岡核問題研究会)       10分 
陳述要旨 スライド
⑨ 中嶌哲演氏(原発設置反対小浜市民の会)   10分 
陳述内容
⑩ 小倉志郎氏(原子力市民委員会)       10分 
陳述内容
⑪ 矢部忠夫氏(柏崎市議)           10分 
陳述内容
⑫ 上里恵子氏(上関原発計画の根っこを考える会) 5分 
陳述内容 スライド
⑬ 山田純一氏(再稼働阻止全国ネットワーク)   7分 
陳述内容
⑭ 木村雅英氏(再稼働阻止全国ネットワーク)   8分 
陳述内容
⑮ 東井 怜氏(浜岡原発控訴審原告)      10分 
陳述内容

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