5月例会 松山集会&IAEA深層防護第5層

5月例会


日時:2016年5月21日(土)14:00〜16:30
内容:(1)
再稼働阻止ネット主催「全国相談会」@松山の報告
      報告:豊島耕一氏 
レジュメ
   (2)
IAEA深層防護の第5層について
      報告:中西正之氏 
レジュメ

<報告>

5月例会において,はじめに,4月23-24日に四国・松山で行われた再稼働阻止全国ネットワーク「全国相談会」の様子を豊島氏より報告をいただいた.2日間の参加者は100名程度で,「原発現地」など17グループからの報告があり,討論時間は8時間半におよんだという.伊方原発の伊方町では,「50km圏内住民有志の会」によるはがきアンケートを昨年9月に実施(回収率36%)し,再稼働反対が52.3%であったとのこと.全国一斉の共同行動が呼びかけられた.「中央構造線に火がついた!! 川内原発止めろ! 伊方原発動かすな!」の全国共同行動を毎月11日前後に行う.23日の午後に行われた集会デモでは,2800人の参加(主催者発表)があったという.

次に中西氏より「IAEA深層防護の第5層について」の報告をいただいた.IAEA深層防護の第5層は,過酷事故発生時の住民の避難計画だけでなく,原発内で働く作業者や消防士,警官などの救援者の被ばく防止,放射能汚染した食物の処置,被ばくした人の医療処置などについても詳細に検討されている.しかし,原子力規制委員会が策定した「原子力災害対策指針」は,4月例会での吉岡氏の指摘にもあるように,最悪の事態が重なった場合の防災計画がないなど全体として不十分なものである.したがって,この「原子力災害対策指針」を参考にして作成された佐賀県の「地域防災計画,原子力災害対策」は,ほとんど実効性のある防災対策とはなっていないという.

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