佐賀県知事への要請と記者会見(3/7)

玄佐賀県知事への要請と記者会見(3/7)


 3月1日付の福岡核問題研究会の声明文「玄海原発3,4号機の再稼働は許されない」を玄海原発再稼働についての判断の材料として使用してもらうように,以下の要請文を添えて佐賀県知事への要請を, 3月7日に行った.
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                         2017年3月7日
佐賀県知事
山口祥義 様
 九州電力は,玄海原発3,4号機について原子力規制委員会に認められた対策工事を年度内にも終え,佐賀県知事の同意を得て,この夏ごろには再稼働をする予定であると聞いています.私たち福岡核問題研究会は,さる3月1日に別紙のような「玄海原発3,4号機の再稼働は許されない」と題する声明文を公表しました.玄海原発3,4号機の再稼働に関連して,考えられるさまざまな問題点を指摘したものです.
 知事が九州電力への対応を考えられる際に,別紙の声明文の内容を参考にしていただければ幸いです.事故時に被害を被る原発周辺住民が過酷事故を覚悟して避難計画を立ててまで,一私企業の利益のために玄海原発3,4号機の再稼働を認めなければならない理由はないのではないでしょうか.
                         福岡核問題研究会
                         世話人:三好永作
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 その後,佐賀県政記者クラブにおいて記者会見を行った.記者会見にはNHKと数社の新聞社の記者に集まっていただいた.同日には,岸本秀雄・玄海町長の再稼働に同意したというニュースがあり,それとの関連で読売新聞,佐賀新聞,西日本新聞が記者会見で発表した内容を記事にしてもらった.それらの記事は以下の通り.

(3月8日,読売新聞佐賀地方版)
 大学教員のOBらでつくる「福岡核問題研究会」(世話人=三好永作・九大名誉教授)は7日,県庁を訪れ,九州電力原子力発電所3,4号機(玄海町)の再稼働に反対する山口知事宛ての意見書を提出した.
 研究会は核に関する研究会を行ったり,シンポジウムを開いたりしている.玄海原発を巡り,今月1日には▶今必要なのは原発受け入れの根本的見直し▶新規制基準は「世界最高水準の安全基準」ではない,などとする声明文を公表していた.
 この日,県に提出した意見書では「事故時に被害を被る周辺住民が避難計画を立ててまで,一私企業の利益のために再稼働を認めなければならない理由はないのではないでしょうか」などと主張している.
 岸本秀雄・玄海町長の同意表明について,研究会の豊島耕一・佐賀大名誉教授は「町の同意だけで動かしていいはずがない」と批判した.
(3月8日,佐賀新聞)
 専門家らでつくる「福岡核問題研究会」は同日,県に再稼働の問題点を指摘する文書を提出した.世話人の三好永作九州大学名誉教授(物理学)は「原子力規制委員会の新規制基準は世界から笑われるようなレベルで,日本の科学技術の劣化を物語る.安全性をないがしろにするのは許せない」と話した.
(3月8日,西日本新聞佐賀地方版)
福岡県内の大学教員や医師でつくる「福岡核問題研究会」は,過酷事故対策の不備などを指摘する声明文を県庁に提出した.佐賀大名誉教授の豊島耕一さん(69)は会見で「町の同意だけで動かすべきではない.県内や福岡,長崎両県も含めて広範囲の自治体の同意が必要だ」と訴えた.



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